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侏儒

ああ、侏儒(こびと)のマシコフ!?[#「!?」は一文字、面区点番号1-8-78]」法水には、かつて彼を高座で見た記憶があった。特に強い印象は、重錘揚(じゅうすいあげ)選手みたいに畸形(きけい)的な発達をした上体と、不気味なくらい大きな顔と四肢(し)の掌(ひら)で、肩の廻りには団々たる肉塊が、駱駝(らくだ)の背瘤(せこぶ)のように幾つも盛り上っていた。年齢は法水と同様三七、八がらみ、血色のよいヤフェクト風の丸顔で額が抜け上り、ちょっと見は柔和な商人体の容貌であるが、眼だけは、切目(きれめ)が穂槍(ほやり)形に尖っていて鋭かった。
 その時、二人を発見して歩み寄ってきた検事が、不意に背後から声を掛けた
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